■S123ベンツワゴン/メーター修理■
「メーターの右ウインカーが光らねッス!!」という事でお預かりとなったF氏のS123。
単純に球切れだと思いますが、どうせメーター脱着するなら分解して計器の針を塗ってほしいという変態依頼ありがとうございますm(__)m
オレンジ色のはずの針、完全にレモンイエローになっています。
メーター外し用のSSTなんか使わなくても、ハンドル下カバーを外して、メーター裏を押せばボコっと浮いてくる123のメーター。
スピードケーブル、油圧ホース、電源カプラーを抜けばメーターAssyが外れます。
ちなみに油圧ホースからオイルが出ちゃいますのでエンジンの始動はNG。※自分、以前1回くらいましたイカ墨アタック(笑)。
球交換だけであればこれ以上の分解は必要ありませんが、バラします!!
おや?
全体照明部分、溶けています・・・。
光を誘導するアクリルもガビガビ・・・。
右が照明部に装着されていたT10ウェッジ球。一般的な5Wなのですが、これが問題。
実は3Wを使用しなくてはいけない部分なんですね。僅かな差かもしれませんが倍近い数値、そりゃ溶ける・・・。
左がウインカー球でソケット一体型の1.2W。どちらも特殊な電球です・・・。
ウインカー球847円×2、照明球462円×2。ヤナセからなら意外にすぐ入手できたりします。
切れていたのは1箇所ですが、使用頻度が多い電球。この際ですから全部交換です。
さて、続いては針の塗装。
塗料はタミヤだと色が濃いらの、艶有だとアレらのetc。念入りに打合せして色決めしたホビーカラー(笑)。
Mr.COLOR No.58 オレンジイエロー 日本機識別マーク用?まさかの零戦用とは渋い。
骨董品レベルの部品ですから気を遣いますが、モロくはない所がメルセデス。同年代のアメ車やイタ車なんかよりはよっぽど安心です。
針は抜かずに脱脂、文字盤のマスキングも最低限で下準備。
何とか塗りましたけども☆彡
文字盤に汚れなんかあろうものなら我慢できないわけで、綺麗に清掃。
長年の曇った汚れがあったレンズも優しく清掃。潔癖確認してメーターを組み戻します。
Before↑油圧計だけ僅かにオレンジ・・・
After↑お~見事に零戦オレンジ。やはり印象が違いますね☆彡
夜間の照明。iPhoneの補正が優秀すぎて実際はもっと暗いです・・・。
溶けていなければもう少し明るいはずですが、特に困るレベルではないでしょう。
この時代のメルセデス、運転の妨げにならないように、あえて暗めの照明なんです。
自発光になって今や液晶パネルのメーター。鮮明で見やすく機能的は素晴らしい事ですが、古き良きボヤっとメーターが妙に落ち着いたりするんですよね。
最善か無か、奥深い世界でございます・・・。
昨年ボディコーティング施工してからは雨天未使用だとか。今回はトップコートのメンテナンスでピッカピカに☆彡
毎度、ありがとうございますm(__)m