■最善ではない?W202 M.ベンツCクラス■
下取りで入庫したW202、いや正式にはS202のCクラスワゴン。
かの有名な「最善か無か」ではないモデルという事で、いまさら見向きもされなかったりする。
そんなエアマックス96的な1台を、ムッツリ楽しみにしていた私。
確か最後に触れたのは4年位前、それも廃車だった・・・。
蘇る感覚で内外装をクリーニングしていく。いざ試乗してみると、超~普通に走る。腐っても〇〇か。
「あ~!そうそうコレ!」とか懐かしい感動をしていると、「愛車遍歴」にでも出演した気分である・・・。
傷んでいる部分はあるけれど、しっかり手が入った保管状況の良い個体は物凄く貴重。W201、W124、W140、R129あたりまでとされる「最善か無か」じゃないと本当にダメなのかを私なりに検証してみる。
こちらは最終型の2001年式、V6エンジンのC240セレクション(てか2.6だけど・・・)。カラーはエメラルドブラック(もはやグリーンだけど・・・)
なかなか日常ではお目にかかれない姿を改めて眺めると、完成されたメルセデス・ベンツと納得できる。むしろ、良く見えてくるから不思議。
控えめな正常進化でありながら、ルーフ~バックドア~テールランプ~バンパーの曲線美ときたらヤバい。最終の上級グレードなだけにコストダウンを感じる部分も特に見当たらない。
セレクションにはレザーシートが標準。少々使用感があるものの、グレー色ってのが◎。
実はこのシート、本革が使用されているのは中央だけでサイドやヘッドレストは合皮。
コストダウンといえばそうだが、この合皮が紛れもなく最善か無か世代の「MB-TEX」で驚いた。20年11万km使用されていながら切れはおろか擦れてもいない。
W203以降に使用される「レザーARTICO」とは比べ物にならないほどの耐久性。
全部ソレだったら良いのにと思ったら、フルMB-TEX表皮が本国から入手可能らしい。
最善か無か世代と比べれば素材感こそあれだけど、割れないウッドパネルや増やされた収納、安全性能などを考慮すればプラマイゼロってとこかと。
輸入車、特に古いモデルになると経歴が最も重要なのは常識。
こちらは新車からH28年までが東京でのワンオーナー&全ヤナセ整備、R1年まで千葉で法人所有、以後新潟で2年弱使用されている3オーナーの禁煙車。もちろん20年間、車検の空白は無し。
記録簿は11枚付属で整備内容に手抜きも当然無し。こういう扱いをされてきたからこそ現存しているのだろう。
現状でフロントバンパーのみ塗装剥げ、エンジンオイルの滲みがあるものの機関は絶好調。サンルーフやパワーシート、ドアミラーやウインドーの動作はもちろん、メーター内に警告灯も一切無し。定番の天井剥がれはご丁寧に専門業者にて張替済ときた。
こんな個体、探してもまず出てこないであろう・・・。
結論、エアマックス96だってアリ!!という事(笑)。余談ですがトーラスワゴン96は無し(爆)。
価格は全くをもってプレミア感ゼロのW202、底値で味わうならかなり魅力的かと。パーツ供給も当分は心配無用なのも嬉しい。
W210やW220が入庫する機会があれば、また検証してみよう。
せっかくなので暫く隠し持っておく作戦・・・。気になる方はお問い合わせくださいませ。